フロアコーティング後の正解お手入れ術

コーティングした床を傷めない拭き方が分からず、汚れに気づいても手が止まってしまうことはありませんか。
日常は乾いたホコリを取ってから固く絞った水拭き、落ちにくい汚れには薄めた中性洗剤で短時間に拭き取り、
点で残る黒ずみだけをアルコールで処理すると失敗がありません。
施工直後は期間ごとの注意を守り、ワックス入りのウェットシートなどは避ければ、ツヤと防汚性を長く保てます。
家事が忙しい日でも安全な順番を決めておけば、美観はいつも安定します。
まず結論—フロアコーティング お手入れの基本
乾→水→中性→点アルコールの順で“弱から強”
強い薬剤に先に頼らないほどツヤ落ちや白残りを防げます。

日常3分ルーティンと週1リセット
- 毎日3分:食卓周りと通路だけ乾拭き→水拭き。
- 週1(10〜15分):中性洗剤で全体を軽く拭き→水拭き→乾拭き。ツヤムラを見ながら一方向で仕上げます。
参考: 「日常は乾→湿」「ワックス入りシートは避ける」という考え方。
汚れ別の中性洗剤の拭き方

皮脂・食べこぼれ・黒ずみの実践レシピ
- 皮脂の足跡:中性洗剤をスプレーせず、クロスに含ませて点で拭く→水拭き→乾拭き。
- 食べこぼし:先にペーパーで吸い、水拭き→中性で縁だけ→水拭き。糖分はベタつきやすいので仕上げの乾拭きを丁寧に。
- 黒ずみ(椅子の足まわり):アルコールを布に少量→数回軽くなでる→直後に水拭き。広範囲・長時間は避けます(ツヤ落ち防止)。
アルカリ電解水は短時間→必ず水拭き
皮脂が広範囲で中性だけでは戻りやすい時に短時間だけ使用可。吹き過ぎず1分以内に拭き取り、必ず水拭き→乾拭きで終了。強アルカリ常用はツヤ低下の原因になります。
期間別の注意—施工直後〜完全硬化まで
24〜72時間・1〜2週間・以降のやってよいこと
- 0〜24時間:歩行・水分は最小限。砂の持ち込み防止を徹底。
- 24〜72時間:乾拭き中心。水拭きは極小範囲で点的に。
- 1〜2週間:薄めた中性での部分拭き可。アルコール/アルカリ電解水はテストしてから点拭きのみ。
- 以降:本記事の通常運用へ。※実際は施工店の指示が最優先です(コーティング種別で差があります)。
ワックス入りシート NGと層化の仕組み
ワックス成分が被膜の上に新たな層を作ると、滑り・ムラ・黒ずみの温床に。さらに剥離が難しくなります。表示でワックス・光沢付与の記載があるシートは使用しません。
素材別チューニング(無垢/複合/クッションフロア)
水分コントロールとツヤ維持のコツ
・無垢:繊維が水を吸いやすいので固く絞った布で一方向。シミが出たら加湿せず速やかに乾拭き。
・複合フローリング:耐水は高めでも目地に水を溜めない。キャスターは軟質キャスター+マットで保護。
・クッションフロア:中性洗剤を薄めに。アルコールは局所点拭きのみ。可塑剤のにじみ出しを防止。
メラミンや重曹が向かない理由
・メラミンスポンジ:微細研磨でツヤ消し・曇りの原因。どうしても使うなら1cm角で点テストのみ。
・重曹など強めのアルカリ:光沢低下・白化のおそれ。床には基本使用しないのが安全です。
トラブル時の判断とプロ相談の目安
- 擦っても取れない黒ずみが広範囲にある
- ツヤムラ・白ぼけが拭いても回復しない
- 粘着跡・ワックス層化でベタつく
この場合は無理をせず、施工店または専門清掃へ。洗いぐまクリーニングでは原因診断→適正クリーニング→再発予防の運用提案までワンストップでご案内します。
まとめ:順番を固定すれば、美観は守れる
- 日常は乾→水→中性→点アルコールの“弱から強”。
- 施工直後は期間別の禁止事項を守る。
- ワックス入りシート・強アルカリ・メラミンの広範囲使用はNG。
迷ったらまず乾拭きと水拭きだけで一度仕上げ、必要な箇所だけ中性で補正しましょう。これだけで、コーティングの透明感は長持ちします。
