エアコン水漏れの原因特定ガイドとプロに依頼する目安
フィルターを掃除したのに水漏れが止まらない——そんな時は不安になりますよね。まずは、

「どこから漏れているか」
↓
「屋外ドレンの状態」
↓
「室内機の傾きと結露量」
の順でチェックしてみてください。段階的に切り分けることで、原因へ確実に近づけます。
水漏れの多くは、排水(ドレン)経路の詰まり・勾配不良・結露過多のいずれか(または複合)が関与しています。上記の順序で一つずつ当てはめていけば、再現性高く解決に向かえます。
原因がつかめれば、ご家庭でできる対処とプロや修理に任せるべき判断がクリアになり、無駄なやり直しや床・壁のダメージも防げます。準備するのは懐中電灯・水平器(スマホアプリ可)・雑巾やバスタオルだけ。危険な作業や分解は不要ですので、安心して取り組めます。
まず症状整理—室内機はどこから漏れている?

外から内へ—ドレンホース 詰まり 確認の基本
屋外出口の水量・向き・虫詰まり
- 運転中に屋外のドレン口を確認:冷房・除湿時にチョロチョロ排水が出ていれば正常。
- 出ていない/ポタポタだけ:詰まりやホース上向き・折れの可能性。
- 虫除けキャップに汚泥・虫が詰まっていないかをチェック。外して水が出るか再確認。
- 先端が水たまりに浸かっていると逆圧で漏れやすい→地面より少し高く固定。
送風テストと勾配チェック(水平・たわみ)
- 送風運転10〜15分(冷房停止→送風)で水が収まるなら、結露過多の可能性。
- 水平器(スマホ可)で室内機の左右水平を確認。排水側(多くは右)に1〜2mm程度の下がりが理想。
- 室内機下から見えるドレンホースのたわみ・つぶれがないか目視。無理に引っ張らない。
原因別の対処—エアコン 水漏れ 原因とサイン

1) ドレン経路の詰まり(汚泥・カビ・虫)
サイン:屋外ドレンに水が出ない/出ても弱い。室内機右下が濡れやすい。
できる対処:
- 屋外ドレン先端の汚れ除去。
- 市販のハンドポンプ式ドレンクリーナーで屋外側から軽く吸引(強すぎる陰圧はNG)。
やってはいけない:口で吹く/屋内側へ水を逆流させる/室内機を無理に傾ける。

2) 勾配不良・設置ズレ
サイン:新規設置・移設直後から漏れ/壁との段差や水平ズレを目視できる。
できる対処:床保護しつつ施工業者へ相談。家庭での矯正は落下・破損リスクが高い。

3) 結露過多(風量不足・設定・高湿度)
サイン:前面吹出口からの滴り/送風にすると落ち着く。
できる対処:
- 風量「強」にして風の通りを確保。
- 冷房設定を1〜2℃上げる、湿度が高い日は除湿に切替。
- フィンや送風ファンの汚れが厚いと結露が進む→プロの分解洗浄で改善するケース多数。
4) 凍結・部品劣化(要修理)
サイン:冷えすぎるのに風が弱い/運転後しばらくして大量に滴る/異音。ドレンパンに亀裂が見える場合も。
対応:修理(電装・冷媒・部材交換)領域。クリーニングでは直らないため、メーカー・修理業者へ。
賃貸の方へ—記録・連絡テンプレと再発予防
管理会社への要点伝達(テンプレ)
- 発生日・時間帯・天気:例「8/25 21:00、湿度高め」
- 使用モード:冷房26℃・風量自動
- 漏れた場所:室内機右下からポタポタ/1時間後に増加
- 自分の対処:フィルター清掃・ドレン出口確認・送風テスト
- 被害:壁紙の染み2cm、フローリング拭き取り
※写真・短い動画を添えると話が早い。床保護にビニール+タオルで二次被害を防止。
プロ清掃or修理の線引き(大田区対応)
- プロ清掃の適用:室内ファン・熱交換器の汚れ起因/ドレン詰まりで排水不良。
- 修理の適用:勾配不良(再施工)/ドレンパン亀裂/冷媒系・センサー不具合。
迷ったら症状・写真を送ってください。洗いぐまクリーニングは大田区で切り分け→必要なら修理手配のご案内までサポートします。
安全の注意(必読)
- 感電・漏電防止:濡れた手で操作しない。必要に応じ電源プラグOFF。
- 子ども・ペット:作業スペースへの立ち入りを止め、滑り防止にタオルを敷く。
- 薬剤使用:室内機内部へスプレーを直接噴霧しない(基板・ファン損傷の恐れ)。
まとめ:順序立てて見れば、原因は見えてくる
- どこから漏れる?→ドレン出口→水平・結露の順で切り分け。
- 詰まり・風量不足は家庭で是正できることが多い。
- 勾配不良・部材劣化は修理領域。無理をせず専門へ。
まずは今日、屋外ドレン口の水の出だけでもチェックしてみてください。小さな手がかりが、大きな再発防止につながります。