レンジフードの徹底掃除|最短手順と“戻り防止”をプロが解説
レンジフードの頑固汚れは、油脂(ポリマー化)+ホコリ+湿気が混ざって硬化したものです。時間が経つほど酸化・硬化が進み、洗剤の反応性が下がります。徹底掃除の狙いは、(1) 吸い込みを回復、(2) ベタつき再付着を遅らせる、(3) 異音・振動の予防です。

自宅でできる
“徹底掃除”の手順
準備するもの
- 中性〜弱アルカリ洗剤(キッチン用)
- ぬるま湯
- ゴム手袋
- マスク
- 養生シート
- 柔らかいブラシ・スポンジ
- マイクロファイバークロス
- ビニール袋(漬け置き用)
- 脚立
NG:強アルカリの長時間放置、金属ヘラ、配線・モーターへの散水、塩素系との混用。
分解前の注意
- 必ず電源OFF(可能ならブレーカーも)
- コンロ周りを養生し、滴り油での虹汚れを防ぎます。
- 取扱説明書の分解可能部位を確認(多くは整流板・フィルター・オイルトレー・シロッコファン)
手順
- 外せるものを外す:整流板→フィルター→オイルトレーの順。ネジは小皿で保管。
- 漬け置き:40〜50℃のぬるま湯+洗剤で10〜20分。アルミ部品は弱めの濃度で様子見。
- こすり洗い:柔らかブラシで一方向に。網目や溝の奥の油泥を丁寧に除去。
- 本体内側:洗剤をクロスに含ませ、下向きに拭き取り(液だれが配線へ落ちないように)。端部のベタつきはつけ置き→拭き取りを何度か分けて。
- 完全リンス→乾燥:洗剤分を残さない。水気ゼロまで拭き上げ、自然乾燥。
- 復旧→動作確認:振動・異音・吸い込みのクセを確認。必要に応じてフィルター枠のがたつき調整。
よくある失敗
- 強アルカリでアルミの白濁・変色。
- ファンの羽根を逆方向に強く曲げる→バランス不良で異音。
- 洗剤を噴き過ぎて基板へ侵入。
- 仕上げ拭き不足で再付着が早い。
再発を抑える運用
(1日5分・月1メンテ)
- 毎日:調理後5分の強運転で湿気と臭いを排出。
- 週1:整流板と外装を中性洗剤で軽拭き。
- 月1:フィルターの漬け置き(弱アルカリ・短時間)。
- 油ハネ対策:揚げ物時は整流板周辺を事前に軽く湿拭き→作業後に再拭きすると固着が減ります。
こうなっていたらプロの出番
(分解洗浄の基準)
- フィルターを洗っても吸い込みが弱い/異音がする
- 内部奥に固形化した油泥が見える
- ファンやハブの固着・固着ネジで分解に不安
- 築10年以上/長期未清掃で塗装面の劣化が心配
- 忙しくて年1回の徹底洗浄が難しい
よくある質問
- Q. アルカリ洗剤は強いほど効きますか?
A. 反応は早まりますが、アルミ白濁・塗装劣化のリスクが上がります。温度×時間×濃度のバランス管理が重要です。 - Q. フィルター交換の目安は?
A. 変形や破れ、洗っても通気抵抗が高い場合は交換検討。 - Q. シロッコ/プロペラで掃除のコツは変わる?
A. シロッコは羽根溝の油泥を丁寧に。プロペラは角の溜まりとバランスに注意。いずれも逆方向に力をかけないことが大切です。
まとめ
- 徹底掃除の要点は分解できる範囲を安全に広げる→材質別に落とす→水気ゼロで仕上げる。
- 吸い込み低下・異音・固形化油泥はプロ基準。
- 最短でムダなく進めるなら、まずは写真1枚で現在地を把握しましょう。

