換気扇の油汚れを落とす方法|重曹とぬるま湯でスッキリ解決!

キッチンの換気扇、気づけばベタベタ・ギトギト…。
市販の洗剤を試しても「全然落ちない」「手が疲れるだけ」という経験はありませんか?
実は、換気扇の油汚れが落ちない原因は、洗剤の強さではなく“温度と手順”の違いにあります。
今回は、共働き家庭でも無理なく実践できる、重曹とぬるま湯を使った換気扇掃除の正しい方法を解説します。


なぜ換気扇の油汚れは落ちにくいのか?

時間が経つと油が酸化・樹脂化して固まる

油汚れは放置すると空気中の酸素と反応して酸化し、樹脂のように固くこびりつく性質があります。
この状態になると、通常の中性洗剤では分解しきれず、こするだけでは落ちません。

冷たい水や短時間の洗浄では溶けない

油は温度が低いと固まりやすいため、冷水では分解できず汚れが残ってしまうことも。
実は、洗剤の種類よりも「ぬるま湯の温度」と「浸け置き時間」の方が効果を左右します。


換気扇の油汚れを落とす正しい掃除手順


① 部品を外して重曹+ぬるま湯で浸け置き

  1. 換気扇のフィルターやファンを外し、ぬるま湯に重曹を溶かします。
  2. 60℃前後のぬるま湯がベスト。油の粘度が下がり、汚れが浮きやすくなります。
  3. 20〜30分ほど放置して、油汚れをふやかします。

浸け置き後、スポンジやブラシで軽くこすります。
落ちにくい部分は、重曹ペースト(重曹+少量の水)を使うと効果的。
強くこすらず、「浮かせて拭き取る」イメージでOKです。


仕上げに中性洗剤を使って表面の油膜を完全に除去します。
中性洗剤は残留成分が少なく、素材へのダメージも少ないため安心。
その後、水でしっかりすすぎ、乾いた布で水気を拭き取ります。


注意!やってはいけないNG掃除法

強アルカリや漂白剤の長時間使用

強力なアルカリ剤(セスキ炭酸ソーダ・苛性ソーダなど)は、短時間なら効果的ですが、長時間の使用は塗装はがれや腐食の原因になります。

無理な分解や力任せのこすり洗い

ファン部分を完全分解すると、モーター部分を破損させる恐れがあります。
ネジ止めされた外側部分までにとどめ、内側はプロに任せるのが安心です。


汚れをためない予防メンテナンス術

月1回の軽い拭き取りで油の酸化を防ぐ

調理後、まだ換気扇が温かいうちに中性洗剤を含ませたクロスでサッと拭くだけでOK。
温度が高いうちに拭くことで、油の固着を防げます。

定期的なフィルター交換・コーティングも効果的

100円ショップなどで販売されている不織布フィルターを貼っておくと、
油の飛散を大幅にカットできます。
また、洗いぐまクリーニングでは防汚コーティング施工も可能。
汚れがつきにくく、掃除回数そのものを減らせると好評です。


まとめ—温度×時間×順番で換気扇はよみがえる

換気扇の油汚れは、「強い洗剤」よりも「ぬるま湯・時間・順番」がポイント。
60℃前後のお湯+重曹の浸け置きで油をゆるめ、
中性洗剤で仕上げれば、ベタつきもニオイもスッキリ落ちます。

さらに、月1回の軽い拭き取りとフィルター交換を続けることで、
掃除が格段にラクになり、清潔なキッチンを長く保てます。
今日からぜひ、“無理なく続く換気扇掃除”を始めてみてください。